フカイロ!「笑顔で介護したい!〜大分発介護自慢大会〜」が,BS1で全国放送!

投稿者: | 2020年5月29日

NHK大分のフカイロ、「大分発、笑顔で介護したい!介護自慢大会」が,本日の深夜0:25分から,BS1で再放送されます!
番組の紹介は,「みんなの知恵を集めて笑顔で介護していこうという新たな取り組みが大分で行われた。その名も「介護自慢大会」。大会を通して、前向きに介護するためのヒントを探る。」ということで,家族介護者の方が,それぞれの取り組みを共有するものになっています。

https://www.nhk.jp/p/ts/2ZG97LMMWQ/episode/te/5M582N9QWV/

介護職員の介護自慢大会にディレクターの福田さんが取材に来てくださったのが2019年の1月。
そのとき,福田さんが,介護職の皆さんが自分たちが行っている取組を楽しそうに話しているのを見て,「家族介護者の方もこんな風に,自分が家でやっている介護を話せる場ってつくれないですかね。」と言われたのがはじまりです。

私は,自分も介護の仕事は楽しかったし,介護職の方がこんな風に楽しく自分たちがやっていることを話し合えることは簡単に想像できたけど,「家族介護者はちょっと難しいだろ。」と思ったのが素直なところ。
それと同時に,「家族介護者が,自らの介護を自慢する」この発想はちょっと新しくて,おもしろいんじゃないか,とも思った。福田さんの熱意に押され,「難しいけど,どうすれば実現できるのか。」という考え方に変わり,そこで思いついたアイディアが,日常の介護について些細なことでもいいので,「良いこと」を2,3行記録してもらう「介護良いこと日記」。これを2週間ほどつけてもらえば,それをもとにして家族介護者の「自慢大会」も成立するのかもしれないと。

通常,テレビなどでは,家族の介護は,「大変」「辛い」ということがクローズアップされ,それは事実だと思う。でも,大変なことしかないのだろうか。
自分は子どもができて,育児は想像以上に大変だった。でも,テレビなどのメディアは,育児について明るく楽しく語る番組も多い。
育児ほど明るく楽しく語り掛ける番組ではなくても良いと思う。でも,できればそれに近い形で,家族の介護について明るく話せる番組があれば,世間の介護に対するイメージも少しは変わるのかもしれない。
そういう思いで,今回の企画に微力ながら関わらせてもらった。

結果として,家族介護者の介護自慢大会は,「本当に普段,介護されている方の集まりなのか」と思えるほど,楽しい会になった。これは,福田さんがそれぞれの参加者に深く関わり,参加者を集めてくださったからできたのだと思っている。
同じような自慢大会をもう一度やれと言われても,自慢を聴きたい人はたくさん集められるだろうけど,やっぱり「自分は自慢することなんかない」と思われる方が大半で,かなりの労力を使わないと参加者を集めることは難しいのではないかと思う。でも,介護良いこと日記っていうツールを使えば,できなくはないんかな。

今回,出来上がった番組を観て,こういう番組が増えれば,国や自治体が課題として挙げている「介護のイメージアップ」に少しは貢献できるんじゃないか,っていう気がした。参加者はみんな笑顔だし,ちゃんと「自慢大会」として成立している姿が描かれている。
それと同時に,「25分間って短い!」と思った。番組は,それぞれの参加者が披露した自慢について注目,編集される構成で,次々と参加者の自慢が紹介されて,とても楽しい雰囲気の番組に仕上がっていた。あっと言う間に,番組が終わってしまった感がある。
でも,実際に話を聴いてみると,それぞれいろんな思いや経験などをされて,工夫されたりしていて,そういう背景の部分もおもしろくて,25分では紹介しきれなかったおもしろい話がたくさんあった。編集も本当に苦労されたと思う。今後,こういう番組が増えていけばいいなと素直に感じた。

福田さんをはじめ,NHK大分のスタッフの皆さん,今回の企画に参加してくださった家族介護者の皆さん,そして普段から介護自慢大会の運営に関わっていただいている仲間の皆さん,本当にありがとうございました。

あ,もし番組を観ていただいた方で,感想のある方は,以下にお願いします。

浦和大学 社会学部 総合福祉学科
栗延 孟
kurumiyablogあとgmail.com
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