現場と研究との距離

投稿者: | 2018年1月21日

現場の介護職員に,
「いままで論文を読んだことありますか?」
っていう質問をすることがよくある。
一人くらいおるかなあ,と思うけど,
いままで,読んだことがある,
って言ってくれた人はおらん。

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学会に行ったことあるか聴くと,
数人手を挙げてくれるけど,
ほとんどがシンポジウムや講演会目的で,
研究発表を聴いたことがあるっていう人は,
ほとんどおらん。
もちろん,学会発表をした経験がある人も
ほとんどおらん。

認知症ケア学会とか,
現場の人がようけい来るけど,
発表にはほとんど来んもんなあ。

でも,例えば介護福祉学会とか認知症ケア学会とか,
学会で発表したり論文を発表したりする人は,
現場の役に立ちたいと思って,
研究しようる人も多いと思うんよな。

研究とか,難しいって思う人が多いんかなあ。
人の研究は,そりゃあ,少し専門用語とかもあるけど,
そんなに難しくはないと思うんじゃけど。

現場と研究との間に,
大きな溝があるように感じる。
実際,研究に協力してくれる施設を探すのも
なかなか大変。
やっぱり研究に対する理解がいまいちなんかなあ。

いろんな施設を見学させてもらうけど,
「これすごいじゃん!」
っていう実践をしとるところも多い。
でも,それは法人内でしか共有されとらんくって,
すごいもったいないなあ,って思う。
「これ学会で発表するべきですよ!」
って,言っても
「学会」っていうワードだけで,
ひいてしまう人が多い。

「学会」,「論文」,「研究」
こういうのは,現場の人は,
「誰か偉い人」がやるもん
って思っとるんかなあ。
でも,現場の人じゃないと気付かん視点は,
絶対あって,
その視点からの研究は,
他の職業の人は出来んのんじゃけどなあ。

いい実践は,みんなで共有しよう。
いい介護をみんなで突き詰めていこう。
それが,学会であり,論文であり,研究。

介護福祉学は,介護の視点からつくられるべき。
でも,多くの介護の教科書は,
医療やリハビリ職の人が書いとる。
認知症の理解やボディメカニクス。
それは,介護に必要な知識であることは確かじゃけど,
「介護福祉学」とは言えん。
介護は,利用者の医学的な状態を
良くするもんじゃない。

まあ,「介護福祉学」の定義を
決めていかんといけんのんじゃけど,
なんとなくわしの中にはある。
まあ,それはまた,別の記事で。

現場の職員が研究をすれば,介護福祉学は確実に発展するし,それは介護職の地位向上につながる(「研究って何?」)。
そのためには,介護職員のひとにも研究の進め方を知ってもらう必要がある。(「介護研究の進め方①」,「介護研究の進め方②」)
是非是非,一緒に研究してもらえれば!と思っている。