2018年7月1日(日),以前告知していたように(第2回 介護自慢大会告知),「現場介護職員によるわたしたちの介護自慢大会」第二回を開催しました!
12時~16時の長丁場。そのあと,17時~22時頃まで宴会。
第一回介護自慢大会に引き続き,楽しい会となりました。
参加者は,私を入れて22名。今回は,学生さんにも来ていただきました。
今回は,第二回ということで,前回よりも落ち着いた雰囲気でできたと思います。
目次
アイスブレイク
介護自慢大会は,「施設,法人の垣根を越えて,介護の取組や技術を共有しよう!」という目的で行っています。
4人~5人一組でグループを作り,今回も,それぞれのグループにはできるだけ別法人の方が参加できるようにしました。
当然,それぞれのグループのメンバーを知るために,最初のアイスブレイクが大事になってきます。
今回は・・・
・ヒーローインタビュー
それぞれのグループで,インタビューをされる人,する人を事前に決めます。
そして,相手が,一番活躍したときのことをインタビュー形式で,教えてもらいます。
野球のヒーローインタビューのようなイメージ。
インタビュアー「放送席,放送席,今日のヒーローは,〇〇さんです!(拍手!)
それでは,〇〇さんが,一番活躍したときのことを教えてください。」
適宜,質問と受け答え。
最後に,「ありがとうございました。今日のヒーローは,〇〇さんでした!」(拍手)
という形で,進めます。
それぞれ,インタビューをされる人,する人の役割がすべて回るようにします。
前回,参加してくださったメンバーが,新しいメンバーにも積極的に声をかけてくださり,和気あいあいとした雰囲気で始めることができました。
・1円玉と500円玉
今度は,ゲーム的です。
それぞれ,1円玉と同じ大きさの円,500円玉と同じ大きさの円を,硬貨を見ずに描きます。
描いた後,実際の硬貨の大きさと比較してもらいました。
お互いに描いた円を見て,それぞれのグループで盛り上がっていました。
ちなみに,元ネタはこちらです。
・パーソナルスペース
先ほどのコインの実験と,このパーソナルスペースの実験は,アイスブレイクの意味と,「研究って,こういうことなんだよ。」ということを示すために,行いました。
パーソナルスペースとは,簡単に言えば,他人に近づかれると不快になる空間のことです。
だれでも,他人に近づかれ過ぎると,少し不快になってしまうと思います。
それでは,それは方向によって違いがあるのか?ということで,
以下のような実験を各グループでやってもらいました。
4人1組で行います。
立つ人,近づく人,実測者,記録者の役割がそれぞれあります。
近づく人は,正面 or 左側から,相手の顔を見ながら,立つ人に近づいてください。
立つ人は,これ以上近づいて欲しくないときに,「ストップ」と声を出してください。
近づく人は,ストップと言われたら,止まります。
二人の距離(足先から足先)を実測者が図ります。
二人の距離を記録者に告げて,記録者はその距離を記録します。(cm単位で)
それぞれの方向の計測を終えたら,役割を交代します。
心理学の演習などでよく行われる実験ですが,これも結構盛り上がります。
方向を変えたり,逆に近づく方が,自分で止まったり,性別をコントロールしたり,
この実験には,いろいろなバリエーションがあります。
まあ,そんな感じで,今回もアイスブレイクを30分ほどやりました。
初顔合わせの方もいたし,特に学生さんは緊張してるかな,と思ったので,楽しい雰囲気になれてよかったです。
研究についてのお話
私の方から,研究ってどういうものか,人前で発表することが,なぜ必要なのか,という話もさせてもらいました。
アイスブレイクで行った,コインの実験やパーソナルスペースの実験を引き合いにだし,データから理論を展開するんだよ,という話をさせていただきました。
また,学会が専門性を高めるためになぜ必要なのか,というようなお話もさせていただきました。
話した内容は,大体以下のリンクと同じような内容です。
「介護職が研究をすることの必要性-専門性を高めるために」
「介護研究の意味と意義」
基調講演
前回の介護自慢大会に参加してくださった,介護のみかたの秦邦仁さんに,講演していただきました。
講演タイトルは,「介護士に必要なEQ的マーケティングスキル研修」
本当は,2時間30分の内容を1時間で発表してもらいました。
「思考力」,「主張力」,「傾聴力」をどのように高めていくのか。
そして,それぞれを実践するために,どのような方法があるのか,それぞれのテクニックについてお話していただきました。
福祉用具の紹介
次に,大分リハビリテーション病院の理学療法士の荒井藍さんに,福祉用具の正しい使い方,介助の仕方について,講演を行ってもらいました。
実際に,歩いてもらったり,機器をさわったりしながら,基本的な介助の方法についてお話していただきました。
介護自慢大会
今回も事前に手が挙がっていた3名の方に発表してもらいました。
一人目は,大分リハビリテーション病院の廣瀬喜一郎さんから,昼夜逆転の事例。
アロマを利用して,利用者さんの睡眠がよくなったという事例を報告してもらいました。
もう一人,大分リハビリテーション病院の川越ひとみさんから,入浴介助の事例についての発表。
通所リハから,ケアマンションに行かれた利用者さんが,シャワー浴しかしない事例で,
通所リハスタッフが,その利用者さんとケアマンションのスタッフと入浴の練習をして,入浴ができるようになったという事例でした。
そして,有料老人ホーム椋の樹から甲斐万予思さんから,利用者の方のダイエットの事例。
入所してから体重が増えてしまい,ADLが低下してしまった利用者さんに,「ダイエットしましょう。」と言っても本人が納得してくれなかったけど,
「これからの生活をどうしたいですか?」と尋ね,健康面のことを言われたので,「それでは,ダイエットにも取り組んでみませんか?」と言い納得してもらい,実行にうつせた事例。
それぞれ,具体的な数値や記録を示しながら話してくださり,他の事業所の参加者も,すぐに実践できるような内容だったと思います。
発表者は,緊張していましたが。でも会場としては,おだやかな空気の大会になったんじゃないかと思います。
次回は,発表の方法を変えて,もっと質問がしやすいような,そういう大会にできればと考えています。
飲み会でも貴重な話がたくさんできました。相変わらず,楽しかった。
5時からという早い時間に開始して,二次会にも参加して,帰ったのは23時。
中には,明日早番という人も,二次会に参加してくれました。
次回は,10月にやりましょう!ということで。まだ,日程は決まっていませんが。
次回の内容については,思案中です。
研究の方法について話してもいいと思うし,
自慢大会で発表してくれる人が多ければ,発表と質問をやりやすいように工夫して,
半分グループワークみたいな形にしてもいいかなあ,とか考えています。
参加していただいたみなさん,準備等をしてくださった皆さん,どうもありがとうございました!
できれば多くの方に読んでいただきたいと思っております。
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