竹田市 音無井路十二号分水

投稿者: | 2018年6月26日

2018年6月24日,日曜日。
竹田市にある音無井路十二号分水に行ってきました。

白水ダムから,近いところにあります。

基本情報

住所:〒878-0572 大分県竹田市九重野百木
駐車場:あり(駐車場は,わりと広い敷地になっています。車,10台分くらい停められるかな。)

地図:

円筒分水とは:農業用水などを一定の割合で正確に分配するために用いられる利水施設。円筒状の設備の中心部に用水を湧き出させ、円筒外周部から越流、落下する際に一定の割合に分割される仕組み。

音無井路十二号分水は,サイフォン式で,円筒中心部に水を導き,それぞれの用水路に正確に水を分配することができる。音無井路円形分水とも呼ばれ,駐車場や看板などは,「音無井路円形分水」と書かれている。

円形分水

大野川に流れる大谷川を水源とした用水。
江戸時代から,この地区の水利計画が発案されるが,中止されてしまう。

明治になり,この地域までのトンネルが作られ,ここまで水が引かれた。
十二か所の窓があることから,十二号分水と言われる。

この分水路のおかげで,それぞれの地域の用水路に,平等に水が流れるようになった。
この時代から,サイフォンの原理が利用されている,というのは,ちょっと驚き。

これができるまで,水争いが絶えない状態だったそうだが,この円形分水ができてから,このような争いは起きなくなったとのこと。
当時水を均等にわける,というのは技術的に難しいと思うけど,うまく工夫したんだなと思う。
白水ダムもそうだけど,いろんな工夫がしてあることに感心した。

毎年,4月10日頃に,水神祭というイベントが行われているとのこと。

円形分水にあった看板。

「水は農家の魂なり」

昔から,治水・灌漑は,農業の要。
しかし,ここは,いままで見たことが無いような,技術が見られる。
実際,土木学会で,近代土木遺産に指定されているらしい。

実際に行ってみて

円形分水の中央からは,滾々と水が湧いています。
地下に水を通して,サイフォン式で汲み上げているとのこと。
当時の技術力の高さが伺われます。
(てか,どうやって工事したんだ。)

そして,やっぱり水がきれい。
竹田市は,本当に水が豊かだな,と思い知らされる。
この辺りは,河童の伝説も有名。豊富な水が昔から身近にあることが伺われる。

竹田市は,この水をもっと観光に使っていいと思う。
地元の人は,どう思っているかわからんけど,外部から来た人間からしたら,本当に感動するくらい,水はきれいだよ。

水田も豊富だし,個人的には,こういうところに住んでみたい。
(うちの地元は,畑は多かったけど,水田は少なかったので。)

おまけ

朝地みちの駅で撮影したスズメ氏,その2。