食事介助

投稿者: | 2018年1月19日
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食事介助,施設などでは「しょっかい」と略される。
「食事介助が難しい!」という話はあまり聞かないけど,
食事介助にもある程度コツがある。
ここでは,主に姿勢に注目して話を進める。

介助をはじめる前に

・当然のことですが,手を洗いましょう。

・利用者さんの手を洗う,もしくは濡れタオルなどで拭きます。

・食事制限,服薬などの確認は重要事項。
間違いがないように確認すること。

・食事の形態(普通食,きざみ食,ペーストなど)が,利用者さんに合っているか確認。

・利用者さんが,目を覚ましているか確認。
ボーっとしていると,誤嚥のリスクを高めてしまう。

食事の姿勢

まず,利用者さんの上半身が起きている状態でないと,
誤嚥の原因になる。

ためしに,布団に横になって,仰向けになった状態で,
何か食べたり,飲んだりしてみよう。
食べ物や飲み物が気管に入って,
かなりの確率でむせると思う。

顔を上に向けると,気道確保の姿勢に近くなる。つまり,その姿勢になると,自然と気道が開いている形になるから,当然むせてしまうわけだ。

というわけで,利用者さんには,
椅子に座ってもらったり,
ベッド上でも上半身が起きた状態になってもらう。

以下,座位の場合とベッド上での場合を
簡単に書くが,
食事の姿勢については個人差がある。
利用者さんの食事に問題があるようなら,
「口」の専門家である言語聴覚士に相談することを
お勧めする。

座位

座位でのポイントは,
・足が床についていること
・少し前傾姿勢になっていること

この状態になるように,
クッションなどで身体を安定させる。

意外と,足が床についていることが重要視されないが,
座位が安定しないと呑み込みにくく,
両足が床にしっかりついていることで,
食事の姿勢を安定させることにつながる。

足を床につけるだけで食事量も増えたりする。

ベッド上

利用者さんが,姿勢を維持できる角度にベッドをギャッチアップする。
ギャッチアップは基本通り,足を上げて頭を上げる。
大体の目安は,30~60度くらいだが,
利用者さんの状態に合わせて姿勢を調整する。

利用者さんによっては,半側臥位くらいが食べやすい人もいる。

介助の進め方

まず,最初は,汁物や飲み物から勧める。
口の中が乾燥していると,呑み込みが悪くなってしまう。
また,誤嚥の原因にもなるので,
まず,口の中を潤すことが必要。

その後は,利用者さんの好みに合わせて,
食事を進めていく。

介助者は,利用者がちゃんと咀嚼したことを確認して,
次の食べ物を利用者の口にいれる。

咀嚼は,飲み物を自分で飲んでもらうとわかるが,のどぼとけ付近が動くので確認できる。
その動きを確認するため,基本的にはエプロンやタオルなどは,
のどぼとけが見えるようにかけておく必要がある。

介助のちょっとしたコツ

できるだけ,自分で食べてもらう
自分でできることは,自分でやることが,
介護の基本の「き」だ。
利用者さんの状態を見て,
どこまで介助をする必要があるのか,見極める必要がある。
例えば,スプーンを持つことが困難な方でも,自助具を使用すれば,
自分で食べられる利用者さんもいる。
自分の力で,自分のタイミングで食べることが,
ストレスのない食事につながるし,
介護する側の負担の軽減にもつながる。

利用者さんの覚醒を維持する

食事中に,傾眠してしまう利用者さんもいる。
誤嚥の原因になるので,声をかけたり,身体を触ったりして,
覚醒を促す。
また,傾眠中は,無理に食べさせないなどの判断も求められる。

スプーンや箸などで,口先に触れる

もちろん声掛けをしたり,視覚的に食べ物を見せたりもするが,
特に,認知症が重篤な方や,目が悪い方は,
なかなか口が開かなくても,
口先にスプーンや箸を少し触れさせると,
本人も「食べる」ということを理解して,口が開く。

口を閉じる

試しに,口を少しでも開けた状態で,
口の中にあるものを呑み込んでもらいたい。
かなり苦労するはずだ。
利用者さんの中には,口を上手く閉じられなかったり,
ボーっとして,口の中に食べ物があるのに,
口が開いたままのことがある。
そういう時は,口を閉じることを促すと,
スムーズに呑み込めることがある。

あまり時間をかけない

食事の時間が長いと,利用者さんの負担にもなるし,
傾眠してしまうこともある。
20分~30分で,食事を終えられるようにする。

飲み物はむせやすいので注意

飲み物はとてもむせやすい。
利用者によっては,とろみをつけたりするが,
このとろみも,どれくらいとろみをつければ良いのか,
最初はわからなくて苦戦すると思う。
周りの人に聴きながら,学んでいこう。

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