笑福Carpについて

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このブログしか見とらん人もおると思うけえ,
正規のホームページに載せとる内容を
ここでも書いとく。

実は,大分で,
笑福CaRPなるグループを立ち上げてみた。
CaRPは,Care giver’s Research Projectの略で,
たまたま(?),某広島の野球チームにかぶってしもうた。
わしは野球のCarpファンじゃけえ,
これは運命じゃと思うわあ。

そもそものいきさつは以下の通り。

わしは大学を卒業後,
都内の特別養護老人ホームで,
介護職員として働いとった。

実は,大学時代は数学を専攻。
介護なんて全く興味はなかったけど,
教職課程の介護等体験で介護に興味を持って,
それを仕事に選んでしもうた。

ヘルパー2級を取得して,
右も左もわからんまま介護の世界に飛び込み,
多くの利用者の方に出会い,そして多くのことを学ばせてもらった。

少し,思い出話。
(このブログ,大概は思い出話じゃん,っていうつっこみはなしで!)

まずわしは,ヘルパー2級の取得からはじめた。
テキストには,医学的なこと,介助に必要な技術の事など様々なことが書いてある。
その著作者を見ると,医者や看護師,理学療法士,作業療法士,栄養士,法律家が並んどって,
「介護福祉士」の肩書を持つ人がおらんかった。

無事に,ヘルパー2級を取得し,わしは特養で仕事をするようになる。

その特養は特に要介護度が高い人が多かったけえ,
利用者の半分くらいは,認知症が重篤化して寝たきり。
声をかけたり触ったりしても,
言葉が出たり行動で反応したりっていう反応が見れん方じゃった。

そんな人の介護をしながら,

「この人は普段,何を考えながら生きとるんじゃろう。」

居室で音楽を流しているけど,聴こえとるんかな。

「一応,介助する時には声掛けするけど,意味があるんかな。」

っていう疑問が強くなってきた。

それで,本や論文なんかを自分なりにいろいろ検索してみたんじゃけど,
そういう疑問に答えてくれるようなものは見つからんかった。

こういう事例は,たくさんある。
普段介護をやりながら,「これはどうなんじゃろう」と思って調べてみても,
なかなか答えにたどり着けない。

「文字情報は比較的すぐ理解してもらえるように感じるけど,本当にそうなのか」
「認知症が重篤でも,新たに歩行器を使うことを学習したりすることはできる。他の人もそうなのか。」

介護福祉士の専門性は,
「利用者の生活をより良い方向へ変化させるために,根拠に基づいた介護の実践とともに環境を整備することができること」
といわれとる(日本介護福祉士会 介護福祉士の専門性)。

じゃあ,その根拠って何?

それは,医学などの領域から得られた知見なん?

介護の目的は「Cure」ではなく「Care」。
介護福祉士の専門性の言葉を借りれば,
「利用者の生活をより良い方向へ変化させる」ことが目的であり,
「利用者の身体症状をより良い方向へ変化させる」ことが目的ではない。

そして,この目的のための介護実践が基づく根拠を増やしていくことが,
介護福祉士の専門性を高めることにつながるはず。

じゃあ,その実践が基づく根拠は,
だれが増やしてくれるんじゃろう。

たしかに他の領域の人も根拠を提供してくれるかもしれん。
でも,現場の人ではないと気が付かない疑問,実践などが数多くあるのも事実。

介護の質,介護職の専門性,介護職の地位を上げるためには,
介護職の人自身が研究を行わんといけん。

介護職じゃないとできん研究がたくさんある。

笑福CaRPは,介護に関わる人たちが,各自が研究テーマを持って,
お互いに研究を支え合おうという集まり。

「いままで研究なんかやったことないよ」
「そもそも研究って何?」

っていう人が集まって,お互いにアドバイスをしながら,
学会や論文を書くことを見据えて支え合っとる場所。

もともとわしが笑福研究会でやっとったことをもとにして,
大分市の一部地域でこじんまりとやっとるけど,
全国の介護職に広がるようなムーブメントになればと願っとる。

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